勤務医の労働組合としての機能を持たせる予定は?
 
 医師が職場の労働組合に積極的に加入して、他の医療職と共に情報交換を行うことや、医師の個人加盟制の労働組合の創設に尽力することは、医療労働者として、特に重要なことだと考えていますが、労働組合は労働三権を持った独自の組織であって、私たちの組織そのものとは性格が異なります。診療現場が、特に過酷な医療労働環境であり、労働紛争が生じる局面では労働組合がこれを解決していくことが重要になりますし、その労働組合を準備いたします。しかし、私たちは、労働紛争が先鋭化していない医療現場に於いても、際限のない時間外労働を強いることなどが、医師の離反を呼び、患者診療の安全性を損なうということを監督者に自覚させ、医師職の交替制勤務や充分な医療補助のサポートなどを実現させるための活動が必要だと考えています。労働組合では解決できない構造的問題にメスを入れ本質的な改善を行うことが、重要となります。
 
  現状ではどのような政策提言をしていくべきと考えているか?
 
 重点課題として挙げている、診療環境改善の活動、医療問題の社会啓発、医療紛争解決への協力と医師の自浄機能の発揮という三大プロジェクトに絞って、具体的に提言したいと考えています。日本は、OECD参加国の中でも低ランクの医療費で、WHO health report で証明されているように、世界最高の医療を実現していますが、これは、多くの日本の医師が、過酷な医療労働環境を我慢して、善意で頑張ってきていたからなのです。
医療不信や医師バッシング、医療訴訟の急増により、深刻なことに、日本のハイリスク医療の支え手達のモチベーションは、極めて危うくなっています。医療崩壊がまさしく進行しています。
 helping your doctor help you. という言葉が、米国では唱えられるようになってきました。米国では、国民皆保険の必要性が検討され始めました。米国のように、4000万人もの無保険者が医療を放置され、一方で訴訟地獄で医師と患者が共に苦しむ経験を経た社会が、やっと到達した遅かりし、結論が helping your doctor help you. だと思います。
 米国の二の舞にならないように、医師と患者、市民がパートナーとして信頼しあえる日を作る為に様々な有効な提言をしていくつもりです。
 
  今後の予定や目標は?
 
 1.13決起集会を東京ビックサイトで予定しています。ここでは、準備委員会会員と新組織設立の賛同者が集まり、来春の医師新組織設立へ向けての決意を固めます。この動きに対しては、小松秀樹先生や、本田宏先生から、特別に激励の声をお寄せ頂いており、当日ご挨拶や、激励講演を頂く事になっております。この決起集会を境にして、組織の拡大キャンペーンを行い、新組織のシンクタンクを確保し、本質的かつ現実的な戦術を実行出来る指導部を醸成していきます。同時に医師職の同業組織としてネットとリアル、中央とブロックでの活動を保証するため、財政基盤を確立していきます。来春には、一回りでなく、二回り大きくなった我々の姿をお見せできればと考えています。

 新組織設立の暁には、三大プロジェクトを効果的に行い、医師新組織が、医師と医療従事者だけでなく患者さんや、多くの国民から声援を頂ける組織活動を行いたいと思っています。