全国医師連盟は、日本の医療を守るために設立された、医師による団体です。
世界保健機関(WHO)によって「世界一」と評価されている日本の医療が、現在、さまざまな面で危機に瀕しています。多くの医療現場で医師が不足し、お産をする場所が足りない、小児科医が足りない、救急車を受け入れる病院が見つからないなどの問題が、急速に増加しています。一方で、医療を提供する医師も過酷な労働を余儀なくされ、厳しい医療現場から医師が立ち去るという悪循環が生じています。状況はかなり深刻で、早急に手を打たないと日本の医療は崩壊していくばかりです。医療崩壊を食い止めたいと考える医師が集まり、全国医師連盟は2008年6月8日、正式に発足いたしました。
<全国医師連盟の基本理念>
◇私たち「全国医師連盟」は、患者と医療従事者の権利を重んじ、医療の質の向上と診療環境の改善のために活動します。
◇私たちは、患者と医療従事者の権利の確立と適正な診療環境を実現するために、いかなる圧力にも屈せず、行政、立法、司法、メディア、そして国民に、医療のあり方を提言します。
◇私たちは、地域、世代、診療科および医局の枠を越えて、真の社会貢献を果たします。
(検討により細部は変更される可能性があります)
医療崩壊を防ぐには、医療政策、国民の意識、報道のあり方、司法や警察・検察との関係など、医療を取り巻く環境も、より整えていかなければなりません。全国医師連盟は、真に社会貢献できる団体を目指し、同じ考えを持つさまざまな分野の方々とも連携・協力しながら活動していきます。
全国医師連盟には、医療の現場で働く医師が、全国から700名以上集まっています。三つの柱<b>「診療環境の改善」「医療情報の啓発」「法的倫理的課題の解決」</b>をはじめとして、日本の医療を良くするためのさまざまな活動に、積極的に取り組み始めています。
皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
2008年 6月全国医師連盟 |